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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    a heart-pounding drum recital

    ソフィのドラム発表会。ギリギリまで「練習しないー、いきたくないー」と言っていたのに、出かける5分に「練習する!」と言い出す天邪鬼。すぐにYouTube で発表会で流す曲をかけてあげるとソフィは練習用のパッドを叩く。なんとかリズムを外すことなく演奏できそうだ。

    教室につくと、いつもの空のホールは満席御礼で、ドラムセットにピアノが4つ並べてある。スイッチャーや音響セットも繋がっている。ドラマーたちとピアニストたちが一緒にリサイタルをするのだ。いつもならレッスン前と後にホール一面を使って貸し切りの側転をするソフィだが、今日はその会場の熱を見てさすがにビビっていた。

    わたしも小学生中学生のころにピアノの発表会で、市民ホールで弾かせてもらったりしたのを思い出した。親には大感謝です。ありがとう。いまさらだけれど、ほんとに素晴らしい経験をさせてもらった。

    だからソフィもだいぶ緊張しているのがわたしにまで伝わってきた。一番手のピアノの子の次、二番手の初ドラマーなソフィ。1番小さかったけれど、彼女はちゃんとドラムに向き合って叩ききっていた。ビデオを撮りながらわたしは、笑顔とちょっとほろっとくるの繰り返しで手が震えて、なんとも感情を揺さぶられたのだった。

    その後に続く小学生高学年、中学校、高校生のお兄ちゃんお姉ちゃんの演奏を間近で見ながら、体操クラブの発表会のときみたいに釘付けになっているソフィの背中を見ているのがわたしは何より嬉しかった。ドラマーのトリは、おじさんドラマーだったのがまた良かった。50代くらいかな、何とも楽しそうにリズムを刻んでいたよ。彼を見ていたらわたしもドラム習いたくなったもんね。そういう体験が1番、琴線に触れて記憶に残るのだ。むかし聴いていたPolarisのドラマー坂田学を思い出した。彼もものすごく楽しそうにドラムを叩き、ステージの後ろに位置するその確かに有る存在感を感じるのが好きだった。

    「もうドラムは続けない」と今日の発表会が始まるまで言っていたソフィが、終わったあとに「またやりたい」と言った。高校生のお姉ちゃんドラマー同じ名前のソフィ(ピンクの髪に顔はピアスだらけで腕にはゴツゴツのアクセを付けてるガール)に「そしたらまた会えるね」と言われてミニソフィは満足げだった。きっとまたやりたくないとか気まぐれ発言すると思うけれど、ソフィには合っているように思うし、本人も「わたしはピアノよりドラムだな、騒がしいから」と言っていたのが笑えてかわいかった。確かに、ピアニストのタイプとドラマーのタイプは、今日見たメンバーでもハッキリ分かれ目があった。ドラマーはわちゃわちゃしてる側だった。ソフィが楽しんで続けてくれますように。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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