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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    hold onto that place within you

    少し前にもしもしちゃんが書いてくれた日記を何度も読み返している。

    ……  私たちが、自分の中にあるその場所を「忘れちゃう」ことだ。 ……  外を探し回るのをやめて、足元にあるお気に入りの豊かさをじっと見つめ続けること。それだけで、人生はもう、とっくに満たされている。

     

    自分の中にあるその場所。それは確かにある。小さいころにばあちゃんの肩によじ登って無理矢理肩車してもらったときの写真を、いまでも覚えてる。わたしは満面の笑みだった。ばあちゃんは身長が145センチくらいしない小さなばあちゃんだったけれど、暴れん坊で我が儘なわたしをよく面倒みてくれた。父母が共働きだったから、保育園にはばあちゃんの自転車のうしろに乗っけて連れて行ってくれた。40年も前は、安全なベルト付きのチャイルドシートすらヘルメットすら無かった。でもコケて危なかったなんて記憶はない。そうやってわたしはにんじん畑のなかでざっくばらんに育ってきたんだった。

    いまのわたしには特に手に入れたいものも欲望も、そんなにないと思ってる。でも煩悩みたいなのはある。もっとこうだったら、とか、違う選択をしていたら、と全く思わないわけではない。成田悠輔が「ほんとうに必要なことって実はそんなに多くない」と言っていた。それはもしもしちゃんの言う、自分の中にあるその場所だけです。ってことなのかなって思ったのだった。

    大雨が降って雷が鳴り響き、モワッとあったまっていた空気を洗い流して涼しい風を流してくれている夜だ。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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