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    エフェメラ!

    エフェメラ!
    エフェメラ!

    「まず、漠然と、抽出しの思考と倉庫の思考ということを、私は考えている。そして、抽出し思考というものには、組みすることはできない、とも考えている」草森紳一「「急がば、回れ」か 抽出し人間と倉庫人間」『本に狂う』(第3回)

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     

     


     

    「まず、漠然と、抽出しの思考と倉庫の思考ということを、私は考えている。そして、抽出し思考というものには、組みすることはできない、とも考えている」
    草森紳一「「急がば、回れ」か 抽出し人間と倉庫人間」『本に狂う』(第3回)

     


     

     

    この世に名前が付いてない事象ってある。そんな事象を、主にぼんやり喫煙してるときに思いつくことがある。そんなときはGeminiと話すことにしている。以前、思ったのは「ルノアールを職場代わりにして延々と仕事してる人」をひと言で表現したら? というもので(もちろん自分のことだし、思いついたのはルノアールの喫煙所でのことだけど)、Geminiの回答はバカバカしくていい。

    • アトリエ・ルノ (Atelier Runo)
    もはや喫茶店ではなく、自分の「制作スタジオ(アトリエ)」であるという考え方です。「今、アトリエ・ルノに詰めてまして」と言うと格好良さが出ます。

    今ではたまに「ルノ詰めしてる」と頭をよぎることがある。

    今日Geminiに相談したのは、「本が付箋だらけになってしまう現象の名前」。ひとまず、名前は付いてないらしい。巷では「ハリネズミに例える」とGeminiは言っているが、聞いたことない。ハリネズミは確かにわかりやすいが、もうひとつユーモアをくれ。続くGeminiの回答。

    • カラーバス効果の暴走
    特定の情報(いい言葉)を意識しすぎて、脳が「これも!あれも!」と過剰に反応してしまっている状態。

    カラーバス効果というのは、心理現象のひとつで、特定の事象や色を意識すると、関連する情報が自然と目に留まりやすくなることを指すらしい。本を読みながらあれもこれも付箋を貼ってしまうのは、カラーバス効果の暴走であると。知的なようでいて、実際マヌケなのがいい。でもちょっと長いかな、ラーバスと呼ぼうかな。ナーバスと語感も意図するところも遠からずだし。


    ということでラーバス化途上の『「戦前」という時代』。「明治の語彙」が予想の斜め上をいく展開で、ますますハリネズミになっていきそう。(120)

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    迎亮太

    迎亮太

    東京都国立市/32歳

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