ビジネスマナーの無さをアホウドリの「ケッケ」に救われて
深夜、ふと目が覚めてトイレに立つ。 寝ぼけ眼のまま、習慣でついスマホを手に取ってしまうのが私の悪い癖だ。 そもそも、ベッ...

もしもし五島列島
モシモシゴトウレットウ
2026年5月21日

夕方17時。お腹が空いて、仕事も暮らしも、1日の終わりの片付けに追われる時間。
その静寂を破るように、近所の太鼓教室から「ポンポン」と音が響き始める。
我が家に響き渡るその音は、まるで逃げ場のないインフェルノだ。
近くの中学校の吹奏楽なら、遠くのBGMとしてやり過ごせるのに、太鼓のこの単調な低音だけは、どうしても私の耳を、神経を、ガシッと掴んで離さない。
太鼓のポンにばっかり意識が向くこの時間。
そうすると、なんか入ってくる音全てにイライライライラ。
吹奏楽の練習にすら、応援団の掛け声にすら猛烈にむかつき始める。
集中したいのに、世界がいろんな雑音で埋め尽くされていく。
あまりのイラ立ちに、私の脳内はバグを起こし、
「チャンポションションシンガポーション……」
と、わけのわからない呪文を唱え始めてしまう。ちゃんぽん食べたい、シンガポール行きたい、ああ、金ない、明日どうしよう、なんなんだこれ、私はこの音たちのせいで仕事ができねえんだぞ、、、
外からの容赦ない音の暴力が、私の静けさを容赦なく剥ぎ取っていく。
追い打ちをかけるように、アホウドリの「けっけ」と鳴く声。
気が狂う。
しかし、いつの間にか終わっていて、とんでもない静寂が訪れたころに晩御飯が始まる。それはそれであんまり会話もないから、盛り上げ隊が欲しいなとも思ってしまうけどやっぱり嫌。