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    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    17時の実家周りのパーカッションがカオスすぎて気が狂う毎日

     

    夕方17時。お腹が空いて、仕事も暮らしも、1日の終わりの片付けに追われる時間。

     

    その静寂を破るように、近所の太鼓教室から「ポンポン」と音が響き始める。

     

    我が家に響き渡るその音は、まるで逃げ場のないインフェルノだ。

     

    近くの中学校の吹奏楽なら、遠くのBGMとしてやり過ごせるのに、太鼓のこの単調な低音だけは、どうしても私の耳を、神経を、ガシッと掴んで離さない。

     

    太鼓のポンにばっかり意識が向くこの時間。

    そうすると、なんか入ってくる音全てにイライライライラ。

     

    吹奏楽の練習にすら、応援団の掛け声にすら猛烈にむかつき始める。

     

    集中したいのに、世界がいろんな雑音で埋め尽くされていく。

     

    あまりのイラ立ちに、私の脳内はバグを起こし、

    「チャンポションションシンガポーション……」

    と、わけのわからない呪文を唱え始めてしまう。ちゃんぽん食べたい、シンガポール行きたい、ああ、金ない、明日どうしよう、なんなんだこれ、私はこの音たちのせいで仕事ができねえんだぞ、、、

     

    外からの容赦ない音の暴力が、私の静けさを容赦なく剥ぎ取っていく。

     

    追い打ちをかけるように、アホウドリの「けっけ」と鳴く声。

     

    気が狂う。

    しかし、いつの間にか終わっていて、とんでもない静寂が訪れたころに晩御飯が始まる。それはそれであんまり会話もないから、盛り上げ隊が欲しいなとも思ってしまうけどやっぱり嫌。

     

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

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