旅支度
特急サンライズ出雲のチケットが予約できた‼︎ 今回の旅で最後のピースがこれ。 往路ワクワクしながら寝台列車...

山陰編
サンイン
2026年6月2日

21:51 横浜発。
あとは寝るだけ、な状態で夜電車で出掛けることが既に特別な気分。
まだまだ帰宅する勤め人が多い中、JR横浜駅6番線へ。
切符で電車に乗るのが久しぶりすぎて改札の仕方を駅員さんに訊ねてしまった。
「乗車券だけ入れて下さい」
特急券は車掌さんに見せるだけ。
ホームに入ってきたサンライズ出雲にもちろん母娘はテンションMAX。
見慣れた横浜駅で帰宅する勤め人たちがホームにいるところを優雅に2階の窓から眺めている不思議さよ。

そんなことより、12時間の「私の部屋」を設るべく得意なベッドメイクを始めるあーぼう。私の分もしっかり仕上げて頂く。完璧な仕上がり。

「これさえあれば板の間同然なシートでも快適さ!」
と持ち込んだ私のエアマットがまさかの空気漏れが発覚。テープで補修を試みるもすぐ諦めた。何もないよりはマシってことで。
満席のこのノビノビ座席、備え付けのシーツに包まれた毛布だけで寝ている人がほとんどだった。謎に枕カバーだけがある。あとは紙コップ。
隣との仕切りは顔が見れない程度の絶妙なサイズのパーテーションと通路側の足元に古き良き柄のカーテンがあるだけ。
車内を少し探検してみたが個室組にはオーラがあった。ベッドメイクもされている。我々よりも更なる倍率での猛者・勝組だから当然よ。まだ結構空きがあった。浜松まで何駅か停車するのだがそこで埋まるのかも。
ルートは基本的に東海道本線を走る。
何度となく通った関西方面は新幹線だったので、より海沿いを行くこの路線が新鮮。
出発して30分もすると真っ暗な相模湾が見えてきた。
海沿いに街灯が続き、時々あるコンビニが明るすぎて不気味。
神奈川県から静岡県に差し掛かる23時頃、車内アナウンスは終了し明かりも落とされた。
4:50 神戸あたり。
陽が昇り明るくなっていた。
背中の硬さと揺れで途中何度か目が覚めた。
元町駅をゆっくり走り抜ける。
始発前だけど駅は電気がついている。

須磨の海岸エリア、明石海峡大橋まで来ると知らない景色が始まり、もう眠れなかった。
この沿岸部はコンビニより釣具屋さんが多い印象。そしてもう営業し始めている店もある。
いかなごの釘煮ってこのあたりでは…?今まさに旬では…?
お腹がすいた。
やはり在来線(山陽本線)を走るので
都市部では家々の間を走る。
街にはまだ車も人もほとんどいない。
加古川まで来ると沿岸部を離れて田園風景が始まった。
田んぼに水が入っている。田植えの準備が始まっていた。
向こう側には新幹線の高架橋が見える。
6:20 そろそろ岡山に到着する。
田畑の仕事はもう始まっている。
田んぼから手を振っている人がいた。
きっと彼らには日課なんだと思われる。
嬉しくなりこちらも手を振り返す。
6:27 岡山着。
あーぼうを起こす。
サンライズ瀬戸とを切り離し。ただの切り離し作業だけどこの瞬間はみんな「鉄」と化し、みんなスマホ片手に降りて見に行く。

駅員さん、作業員さんたちは緊張感がありながらも少しスターちっくに見えるし、ドヤ顔にも見えてくる。



瀬戸行きがホームを出ていくとあっという間にみんな戻っていった。
岡山では半分くらい降りて行き、さらにノビノビとした空間となる。
通路の電源も拝借しやすい。

6:46 倉敷着。
ホームが「倉」化されていてかわいい。
駅にも通勤通学の人が増えてきた。
雨が降り出していた。ぐうたら日和。
持参したおにぎりで朝ごはん。
また海苔を忘れてしまった。
焼きたらこ、じゃことごま油のおにぎり。あーぼうに焼きたらこはもらえなかった。
水色×白のシマシマなバスローブみたいな個室用の寝巻きはかわいすぎて、
膝丈のおじさんは更に恥ずかしそうに歯ブラシを片手に足早に通りすぎていった。

7:14 備中高梁着。
びっちゅうたかはし、と読むのか。
地味な山の中の駅が続くも知らない駅名、読めない駅名で見知らぬ土地に来たと感じる。
米子に到着する前に信号で停車する、とアナウンスあり。単線ゾーンなのか?
伯備線という路線を走っているらしい。雨のせいもありかなり緑深く神々しい。



あーぼうは公言どうり二度寝中。
私も気がつけば寝ていた。
「あと45分少々で終点の出雲市です」
米子から日英2カ国語で停車駅の観光案内が入るようになる。
録音やAI音声ではなく、車掌さんの台本読み的な案内は「…◯◯のご案内でした。」の締めくくりトーンがよい。内容もへー!なことばかり。
10:00 出雲市駅到着。
12時間の寝台列車の旅。
やっぱりあっという間だった。
ついに島根県まで来た。


寝台セット一式を宅配便で家に送ってしまえばいいんだ、と数日前に思いついた。調べてあった改札横のセブンで持参したガムテープを駆使して小さくまとめてサイズダウンして発送。
更に身軽に歩き回るためにバックパックをどこのコインロッカーに入れたらいいのか悩んでいたが列車内で気がついた。
あーぼうのバックパックを私のそれに入れてまとめて1つにして、一畑電車の荷物移送サービスを利用したらいいじゃん!私天才じゃん!と思うと同時にやはり荷物がありすぎることを後悔した。
10.2kg…10越えるので(200円増しの)920円です」
20gか!惜しかった…無駄な出費と労力とならぬよう今後に活かせばいいか。
この塊を920円で預かるだけでなく運んでくれるなんてありがたい。
さらに身軽になり無敵な気分。
一畑は電車でもバスでも出雲大社へアクセス可能。所要時間は違うが到着時間はほぼ同じ。ならばここは敢えて路線バスで大社へ向かおう。
<続く>

神奈川県横浜市/50歳