
慣らし保育2日め。引っ越しに伴い決めたことは「朝は夫が保育園担当」だった。育児と仕事と家事、わたしは本当はぜんぶ好きなのだ。ぜんぶやりたい。だけど身体はひとつしかない。そんなとき、朝が弱いのはお互い様だけれど、時間や決まり事を守れないのもお互い様だけれど、人一倍時間や決まり事を“やぶってはいけない”ことに狂わされるわたしなので、朝ウキッコによりメンタルをかき乱されたまま新しい仕事に向かうのは避けたかった。逆にいうと朝落ち着いてひとりで支度できさえすれば他のことはすべてやりましょうくらいの気持ちだ。わたしは子どもそのものなので、朝バタバタしてイライラしているのに平静をよそおうのも辛いのにそれを上回る刺客のような我が子を代わりに夫がどんな時も毎朝連れて行ってくれるという安心感は大きい。
現職はまだ調整がつくので、慣らし保育の今日はわたしがお迎え担当。おひるは園でたべてきたけれどすぐに「なんか食べたい」というウキッコ。「ごはん足りなかったの?」
というと「うん」。「おかわりしなかったの?」というと「うん」。「おかわりくださいって言うの、ドキドキしたの?」というと急に早口になって「ママにはおかわりくださいって言えるけど、ほいくえんでは言えなかったの!」と。初日だもんね、わかる、と思いつつ、それもこれも子どもの成長の一部に思えて愛しくって笑いそうになった。前の保育園では言えたからきっと言える。今日いえなかったのは、ドキドキしたのはしかたないから、今日はおやつをたくさん食べようという話に。そういうのがあるとすぐに調子に乗るウキッコ。なんやかんやありアイスを食べてから帰ることにした。わたしは昼食を食べてなかったので、ホットサンドとアイスコーヒー。ウキッコは黒蜜きなこアイス。思いがけず2スクープついてきた。最初はバニラのままたべて、途中黒蜜をかけた。「すごいボリュームだね」と数回言ったら気を遣ってくれたのかママもどうぞと言ってくれてわたしのアイスコーヒーはコーヒーフロートになった。子どもが産まれてから、というか2歳あたりから多すぎるアイスを少しもらえるので自ずとフロートになること、なんか30年後とかに思い出して涙しそうだな笑
のこり1/3くらいできな粉もかけだして、楽しみ方知っているじゃんと嬉しくなる。できることなら食のおこだわりが強い子になってほしい。一緒に何がおいしいか言い合いたい。言い合う幸せがあるのを知っている。なんか口の中甘すぎるかもとおもい「ホットサンド少したべる?」と聞くと「ほしい!」となり、結局半分くらい食べていた。こういうシェアが楽しいことはすでに知っているのかずっとニコニコしていた。もちろんアイスがくるまではずっと「まだ?」とイライラしていたけれど。
帰り道、昼寝したくないとわめきだす。わめきだすのもまぁ眠いからでしょって感じだが、引っ越してからそういうのが急に楽に思えるようになった。保育園が変わって視野がひろがったからなのか。引っ越しで仕事をやすんでいたあいだ密な時間を過ごせて2歳半のいまを知られたからなのか。ぜんぶ急ぐことじゃないし、子が求めることはなるべく聞いてあげた方がいいし、言葉の中身を掘り下げないで彼がいま何か不快だから言って・やってしまっていることだとスルーすればいいし、それを解っていながらイライラしたとしてしまったら真摯に謝ればいい。すこし涼しくなって人肌恋しいのかベッタリだなと思っていたけど去年の写真をみたら束の間の“コアラ期”だったのを思い出した。そのときもずっと続くかと思いきや2週間くらいで終わったコアラ期。園から帰宅すると充電するかのようにわたしにベッタリくっついていたのだ。去年と今年のようすをみて、実家の猫を思い出した。もういない先住猫のほう。ツンデレの彼女が甘えてくるなと思ったら秋のおとずれ。みんなさみしい。あったかいは心強い。あついは暑苦しい。調子に乗ってべたべたしすぎると「ママ、ちかい」と注意されるけれど、可愛くて仕方がない2歳半。




